瓦のふるさと公園
愛媛県今治市菊間
撮影:2015.3.28
瓦のふるさと公園は、特産品である菊間瓦を紹介するかわら館に併設された公園です。今治市役所から車で約30分の距離で、厄よけで有名な遍照院やJR菊間駅のすぐ近くにあります。国道196号線沿いにあるサークルK菊間町店の前に「かわら館(ふるさと公園)」と書かれた白い看板があり、コンビニ両側にあるどちらの道に入っても着くことができます。国道から駐車場までは、古い町並を通り抜ける狭い道なので注意してください。
駐車場の近くにあるいぶし銀の美しい瓦が映える建物がかわら館です。菊間瓦は13世紀頃より作られ愛媛県周辺の神社や城の屋根を飾ってきました。1883年には皇居に納入した記録があります。現在では愛媛県伝統的特産品に認定されている歴史あるものです。館内には菊間瓦の昔の製造工程紹介や菊間地区出身の芸術家等の展示があります。実習館では「ねんどDEあそぼ」と題して、瓦粘土を使って自分の作品を作るコーナーなどもあります。この時は滑り台が目当てだったので、どちらも利用していません。ちなみに入館も粘土遊びも有料です。
公園はかわら館の裏山にあります。標高60mほどの小山を使った公園で、特徴は山を活かした全長120mのローラー滑り台です。おそらく愛媛県内で最長で、これを作ることに決めた担当者に拍手したいすばらしい遊具です。ちなみに日本最長のローラー滑り台は静岡県の日本平動物園にある全長390mのオートチェア・ローラースライダー。日本国内でも100mを越えるのは珍しく、遠方から来ても期待に応えられると思います。斜面にある滑り台を見つけると子どもたちの目はきらきらと輝き、駆け出して行きますよ。
滑り台はかわら館が開館している日の9:00-16:30しか利用できません。休館日(月曜日)は封鎖されて入れなくなります。滑り台の入り口は山頂にあるので、道中が少々ハードです。大人の方が根を上げてしまうかもしれません。滑り台までの道をすべて見渡せられる場所はなく、園内には急角度の階段もあるので、覚悟を決めて付いて行ってください。滑り台の入り口は菊間瓦のデザイン。滑り出すと、家々と海の光景が広がり、空へ滑って行くようです。コース周辺には、桜が植えられていて春は花の中を滑って行くことができます。
滑りはよく、直線ではそこそこのスピードが出ます。Rの小さいぐるぐる回るところが2カ所あり、衣類がよじれるので、ちょっと痛いです。段ボールやマットを持参するといいかもしれません。
ローラー滑り台とは少し離れたところに大型の遊具群があります。山を利用した公園なので、移動が階段や坂道中心になるので、体力が必要です。園内には屋根付きの休憩所や自動販売機もあるので、一休みしながらがおすすめです。大型の遊具は幅広いすべり台やよじ上ったり、ロープを使ったりと挑戦しがいのある遊具が多くあります。しっかり看てあげれば幼稚園の年少さんでも楽しめますよ。