年上でアレな人

年上でアレな人

因島土生

D700 + NIKKOR 24-70mm F2.8 因島土生

年上でアレな人は苦手なので、どーしたものかと腕を組んでる。

「二十四の瞳」 壺井栄 (著)
学校感動系かと思えば反戦なお話。

「四国遍路」 森正人 (著)
スタンプラリー的に廻っても問題ないことがわかる。空海が八十八カ所を廻ったという事実はなく、修行者や福祉が必要な人々が細々と廻っていたのを、様々な新聞が20世紀前半に紀行文を掲載して流行らせた。太平洋戦争も高校野球も新聞よね。観光に向かっていたのを1929年に東京の原理主義者が遍路同好会という団体を作り、独自にルールを作って今に到る、と。参考文献の「娘巡礼記」がおもしろそう。

「レニングラード封鎖」 マイケル ジョーンズ (著)
この本に興味がある人にとって読みたい内容がすべてある良書。想像を絶するエピソードだらけでくらくらする。街を包囲して市民が餓死するのを待つなんて、ナチスの作戦は人外すぎる。

「台北の夜」 フランシー・リン (著)
表紙にアメリカ探偵作家クラブ賞受賞ってあるけど「この内容で?」と調べてみると処女長編賞じゃないか。全米No.1みたいな売り方だ。通りの風景まで浮かぶ地名が多く出てくるのはいい。しかし、主人公は、毒母が原因で、極度のマザコンなのでどうにも感情移入ができず、次々に出てくる女性キャラはラノベやエロゲーみたいなご都合主義に捉えられてしまって、にんともかんとも。後半は何がどうなってるのかわからない部分があって翻訳が変な気もする。カタルシスも少ない。バツ。

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