D700 + NIKKOR 24-70mm F2.8 + SB600
帰国中に HARD OFF に行くと昔欲しかったデジカメがジャンクで販売されてたので保護してきた。撮影と記録はできました、とだけ書かれてて1,600円。スペックは以下の通り。
発売日:2002年10月
撮像素子:1/1.8インチ有効500万(総536万)画素CCD
レンズ:光学3倍ズーム ズームヘキサノンレンズ
焦点距離:39~117mm(※35mmフィルムカメラ換算)
f値:F2.8~4.7(望遠側:F4.9~8.2)
大きさ:94(W)×56(H)×29.5(D)mm
重量:198g(電池・カード別)
価格:93,000円
発売はなんと2002年だった・・・PowerShot A20(約200万画素)を使っていた頃だ(遠い目)。次に PowerShot A70 を買ったんだ。A70 は、ばあちゃんに小遣いをもらって買ってタイ旅行に持って行ったんだ。絞り優先モードやマニュアル撮影もできて、始めて絞りを意識した(更に遠い目)。それはさておき12年前のコンパクトデジタルカメラですよ。
意外なことに、持つと造りが良いものを使う時特有のヨロコビが伝わる。ガタのなさ。精巧な造り。ずっしりとした重さ。発売時の価格は伊達ではない。500万画素とは言え、1/1.8インチのCCDを備えて、光学ファインダーがあるのも驚異的なところ。細かなことを言わずに画像を載せよう。別記がない限り、Photoshopでリサイズしてアンシャープマスクのみの処理を行ってる。
ワイド端のマクロは6cm。
レベル補正あり。テレ端のマクロは50cmでワイド端と異なる。文句を言うのはナンセンスだけど、もうひとふんばり欲しいところ。
ちなみにこの苺は味も香りも一級品。めっちゃ美味しかった。
窓ガラス越し。カメラのサイズと画質のバランスに文句はなく、2002年のカメラだと思えない。
シャープが効き過ぎるようにも見えるカリカリ感。ググって出てきた 2ch のスレにローパスフィルタレスという噂があった。2002年ですよ?
245 :名無CCDさん@画素いっぱい[sage]:2008/11/21(金) 22:08:38 ID:IIgFngd10
500Z,510Zの解像感の秘密はレンズとCCDとの相性の良さにあり、一般にレンズとCCDとの間に挿入される水晶フィルタ(光学的ローパスフィルタ)が、これら機種では不要であったことによる由。水晶フィルタは、CCDで光像をサンプリングすることで発生する偽信号を抑圧する作用をするが、副作用でレンズの解像性能を落とす。500,500Zでは、レンズ自身の特性で偽信号が抑圧できたので、水晶フィルタを使う必要がなく、レンズの性能が撮影画像にフルに生かされた。このようなレンズを設計で狙って作ることはできないので、500,500Zはまさに奇跡のカメラと言える。末永く使ってください。
白飛びしかけてるのはまだ操作に慣れてなかったから。当初の状態では露出補正がメニューの深いところにあり使いづらいのだけど、2004年7月14日にファームウェア Ver.3.38A が公表されていて、これにアップデートすると背面ボタンだけで調整できるようになり、かなり使いやすくなる。
これは露出が合ってた写真。
わざと太陽を入れてみる。右隅が滲んだ。
もちろん問題もあり、暗所に弱い、バッテリーが保たない、広角端が弱いの3点。暗所に弱いのは、上の写真が、どうやってもこれ以上明るく写せなくて原因を探したところ、このカメラはISO100固定で、これより上の感度がなかった。PDFの説明書を検索してもISOという単語が出てこなかったほど。当時のセンサーにそこまで求めるのは酷か。
メニューでスローシャッターをONにするとシャッタースピードが1秒までになるので、ミニ三脚を使うか何かを台にすることで手ぶれを防止して、対応するしかない。ちなみにカメラの機能はオートだけで、マニュアル、絞り優先、シャッタースピード優先はない。カメラが絞りとシャッタースピードを決めて、人は露出補正(-1.5~+1.5)とホワイトバランスの調整ができるだけ。
バッテリーは100枚ぐらい撮るとなくなってしまう。背面の液晶を使わなければ電池も長持ちするのだけど、電源をオフオンすると必ず液晶が付くので、電源を入れる度にDISPLAYボタンで消す必要がある。消えっぱなしにする方法はないとのこと。幸いAmazonで純正より高容量な互換バッテリーが安価に販売されているので、それを購入してみよう。
広角はどうにもならないので、構図の工夫で切り抜けろ。
やはりコンデジは一台あると便利。起動も今でも十分なレベルで速く、電源を落とすと直方体になるから鞄やポケットへの収まりもいい。しばらく使ってみる予定。