誠品書店に用事があったのでランタンフェスティバルの会場に寄ってみる。ビーチパラソルの下でがらがらのライブ会場を撮影しているカメラマンが勇ましい。ランタンはいつも通りです。
日本で購入してきた本を読み続ける。
「義経 上・下」 司馬遼太郎 著
司馬遼太郎は義経が嫌いなのかと思えるほどダメ人間として書かれていて、弁慶もほとんど出てこないためヒーローとした話ではない。勧進帳のくだりもないためこっちの方がリアルなんでしょう。そこまで頼朝の意向が読めないか?とも疑問も浮かぶけど、いろいろな人の思惑が渦巻いていてコントロールできなかったのか。静御前の名前で唐突に「修羅の刻」のシーンが蘇ってきて読み直したくなる。
「ダ・ヴィンチ・コード」 ダン・ブラウン 著
良くできてるけど、絶賛するほどではないのはキリスト教徒ではないためと期待が大きすぎたためか。
「ハイ・フィディリティ」 ニック・ホーンビィ 著
サイコウ。30歳の独身男性がクソッタレでサイテーな気分で読むには最高の小説だ。読みながら「あるある」と呟きたくなるシーンやそのセリフを言うんじゃないと痛くて目を背けたくなるシーンもある。本にツッコンでるのはハマってる証拠。イギリスらしくブラックジョークは冴えててビートルズに対するジョークはかなり黒い。主人公の友達がバンド名をSDM(ソニック・デス・モンキー)にしたくだりは、私が頭に浮かんだセリフを主人公がそのまま言ってて声を出して笑ってしまった。