Apache をソースからインストールする

Apache をソースからインストール

環境は先ほど構築した VMware の VineLinux に Apache と PHP をソースからインストールします。その手順メモです。インストール時の最新バージョン Apache 2.2.11 と PHP 5.2.8 を使っています。

まずはエイリアスの設定

その前に作業の効率化のため bashrc へのパス登録をしておきます。bashrc に下記の2行を追加。設定保存後「source ~/.bashrc」で設定を有効にする。


vi ~/.bashrc

alias ll='ls -l --color=auto'
alias l='ls -a --color=auto'

source ~/.bashrc

ソースコードをダウンロード

まずダウンロードしたソースを置くディレクトリを作成。 /home/tools を作って移動します。


$ cd /home
$ mkdir tools
$ cd tools

ブラウザ(FireFox)を起動して apache のサイトへ行き FTP サーバのアドレスを調べる。httpd-2.2.11.tar.gz のリンクにカーソルをあわせて右クリックで「リンクのURLをコピー」を選択。ターミナルに戻って wget 後に貼り付けてダウンロードを行います。

  • どうもスマートなソースの取得方法がわかりません。
  • ターミナルだけだと目的のアドレスがわからないのでは。
  • GUI環境がない場合はどうするんでしょうか?もう一台PCを準備してそっちで確認する?とか。
  • ブラウザから直接ダウンロードしてもいいですけど。
  • ダウンロードできればいいか。

$ wget ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/net/apache/httpd/httpd-2.2.11.tar.gz

./configure と make install

ダウンロードしてきたファイルを解凍してそのディレクトリに移動。


$ tar -xvzf httpd-2.2.11.tar.gz
$ cd httpd-2.2.11

./configure を行います。DSOモジュールとMySQLを使いたいのでオプションを付けます。


$ ./configure --enable-so --with-mysql
$ make
$ su
# make install

特にエラー文が表示されなければ完了。

httpd.conf の設定

ディレクトリが深いとアクセスが面倒なので httpd.conf に修正を加えます。/home/www を web データ置き場とします。


$ cd /home
$ mkdir www

バックアップを取っておいて httpd.conf の修正。


$ cd /usr/local/apache2/conf
$ su
# cp httpd.conf httpd.conf.081227
# vi httpd.conf

修正箇所は下記の3カ所。データを置く場所の変更とphpを動かす設定。行番号はバージョンによって変わってくると思いますので目安です。


105行目 DocumentRoot "/home/www"
133行目 Directory "/home/www"
313行目 AddType application/x-httpd-php .php

Apache の起動


# /usr/local/apache2/bin/apachectl start

ブラウザで http://localhost/ にアクセスして「It works!」と表示されれば完成です。これまでの「あなたの予想に反して、このページが見えているでしょうか?」画面と違ってて不安でしたが最近のバージョンはこれで良いらしい。

It works!

Apache を止める時は


# /usr/local/apache2/bin/apachectl stop

再起動時も restart ではなく


# /usr/local/apache2/bin/apachectl stop
# /usr/local/apache2/bin/apachectl start

で行ってます。stop の後、心の中で10秒数えてスタートしましょう。おまじないですけど。

自動起動

/etc/rc.d/rc.local の最後の行に起動コマンドを書き加えます。


# vi /etc/rc.d/rc.local
/usr/local/apache2/bin/apachectl start

これで完了。

次回は「PHP をソースからインストールしよう」です。

作成日:2009年1月2日